風の谷のナウシカはまさに宮崎映画の始まり!

【風の谷のナウシカ】は、宮崎アニメにとってまさに、「はじまりの映画」です。

宮崎駿監督が雑誌『アニメージュ』にこの映画の原作を連載しており、それを映画化しようという企画が持ち上がって、その時に集められた仲間(高畑勲さんや久石譲さんなど)によりスタジオジブリが立ち上がりました。
それからスタジオジブリは現在に至るまで数々のヒット作を作り続けています。

みどころシーンはもちろん沢山あるのですが、なぜかと言えば、作画の登場人物、物語の構成、音楽のどれもに、私達の心をいろんな角度から入り込んでくるよう作りこまれているからだと思います。

その中でより厳選したものをちょっと紹介

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ナウシカの凄い所

まずアニメーションの凄さとしては、巨神兵が動き出したシーンでしょう。

巨神兵がクシャナによって動き出した時、画面の左から右まで巨神兵の腕で占められます。そして画面全体を巨神兵の血液や体液?がドロドロと流れます。そのシーンだけでも十分心に残る恐怖感が演出されているのですが、もっと恐怖を感じる部分があります。

それはこの巨神兵が結局100%の姿で動き出す前に崩壊してしまうということ。

そのおかげでクシャナが考えていた、王蟲という巨大生命体を焼き払うこと、および腐海殲滅作戦は失敗に終わるわけですが、そうなるともし巨神兵が100%蘇っていたら・・・をどうしても考えてしまうんですよね。
結果、自分の想像も併さって、観た人の心に大きく残る恐怖となります。

つぎに王蟲。正直に言いまして、気持ち悪い見た目です。しかも超巨大。

原作によると、成虫は隊長80メートル!モチーフであるダンゴムシから計算してみると、重さは約8000トン!虫嫌いな人にとってはこの映画をみるのをやめようと思ってしまう人もいるんじゃないかと思うくらいだと思います。

ところがそこをなんとか我慢してこの映画を見続けていると、ナウシカと王蟲が心を通わせるシーンをみるうちに、どんどん印象が変わっていくんです。見終わる頃にはこの王蟲がとっても愛すべき存在に思えてしまうほど。

このように、『風の谷のナウシカ』には、今まで持っていた価値観をひっくり返してしまうようなシーンが多々あります。

そしてもっとも凄いと思えるのは、この映画の中にあるポイントと現実が多々リンクしてくるところ。

先にでてきた巨神兵であれば、『新世紀エヴァンゲリオン』や『進撃の巨神』などが今大ヒットしてますよね。

というか『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督は実際に『風の谷のナウシカ』の巨神兵の作画を担当していたことで有名ですね。

30年も前にすでに出てきているコンテンツなのに、どうして未だに魅了するのか、とか、最近数多くの科学者が巨大ロボットの実現を夢見て日夜研究に励んでいるというニュースを良くみるけど、人間の精神はそれに伴って成長しているのだろうか、そうでないときっとクシャナのような人間がでてきてしまうのではないだろうか、とか。

「考えさせられる映画」どころではありません。「考えずにはいられない映画」です。

たかがアニメ、されどアニメ。それを思い知らされる深い、故に今なお賞賛される超名作のアニメです。

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